
※富山県武道館は現在、内容と建設場所とともに計画見直し中です。
富山駅周辺に新たな施設が誕生予定です。
基本計画では、武道競技や球技、コンサートなど多彩なイベントを実施できる施設とし、観客は最大で約4千人収容できます。
富山県が整備を目指し、建設費は85〜95億円と試算されています。
富山県は2020年4月、新たに造る「武道館機能を持つ多目的施設」の施設名を「富山県武道館」に決めました。
今後、広く親しまれるような愛称も検討します。
多目的施設は4階の建物になり、想定規模は次のようになっています。
主道場 (スポーツホール) |
・柔道、剣道試合場なら6面 ・バスケットボールなら2面 ・バレーボールなら3面 ・主道場の観客席 4000席程度 ・器具庫、控室、更衣室など |
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武道場 | ・柔道、剣道試合場 各3面 ・武道場の観客席 200席程度 ・更衣室など |
健康増進機能 | ・トレーニング室 ・ジョギングコース |
防災・管理・サービス機能 | ・避難所 ・防災備蓄倉庫 ・エントランス、ホワイエ ・事務室、医務室など |
建物は基本計画で想定していた地上3階から、4階建てに変更されました。
1階は、小、中規模の大会が開ける武道場にし、3階にはコンサートも開ける主道場を設けます。
観客は最大で約4千人収容できます。
4階は眺望が楽しめる展望ラウンジにします。
駐車場は敷地内に約20台、敷地外に約280台を確保します。
富山県最大のホールといえば、富山市芸術文化ホール(通称:オーバード・ホール)です。
音響家が選ぶ優良ホール100選にも選ばれているオーバード・ホールの客席は最大約2200席です。
それに対し、今回計画されている「多目的武道館」の主道場観客席は4000席程度となる予定で、客席数だけでみると規模は約2倍になります。
富山県武道館(多目的施設)は、2023年夏の開館を目指していましたが、コロナ禍による県税の減収を踏まえ、建設手法やスケジュールを見直す方針を打ち出しています。
2024年度に実施設計、2025年度に着工予定。開館は2027年度の予定となっています。
立地場所は、ボウリング場の隣接地で富山駅から徒歩7分の距離にあり、交通アクセスが良い場所に建設されます。
また、駐車場は近隣で約280台を確保する計画となっています。
県武道館の整備費は、2021年春に公表した87億4千万円から資材価格高騰の影響で上昇し、110億円前後となる見込みとなりました。
これを踏まえ、基本計画の見直しが進められています。
また県は、アリーナ構想についてコスト面で県民の理解が得られないとしています。
2027年度中の開館を目指すとしていた富山県のスケジュールに遅れが出る可能性があります。