富山駅周辺にホテルが次々に開業しており、今後も開業予定です。
・ホテルオークラ「ホテルJALシティ富山」 2022年3月1日開業
・JR富山駅ビル「ホテルヴィスキオ富山」&商業施設「MAROOT(マルート)」 2022年3月18日開業
・ヒルトンホテル「ダブルツリーbyヒルトン富山」 2023年開業予定
2022年までには、少なくとも900室近い供給増が見込まれています。
なぜ今、富山駅周辺に続々とホテルが開業するのか!?
大手チェーンが続々とホテル進出を決める一つの理由として、用地の安さがあります。
東京や大阪など大都市圏は、地価高騰の影響や開発用地不足で新規ホテル建設が難しくなっています。
2015年3月に北陸新幹線が開業した後、新幹線利用者数は、依然と高い数字を維持しています。
新幹線開業は、北陸地域への観光客数の増加に大きく寄与しており、金沢駅周辺にはホテルの新設が相次いでいます。
金沢市において開業前は8000室程度だった、ホテル客室数は1万室を超えました。
そこで、進出余地がある富山駅周辺に注目が集まっています。
富山県は山と海の自然な豊かな観光スポットに恵まれた土地で、石川県とは違った魅力を持っています。
富山県の観光地としては、トロッコ電車で有名な黒部峡谷や日本一の透明度の宇奈月温泉などが有名です。
富山県には合掌造り家屋が現存する越中五箇山相倉集落が世界遺産に登録されています。自然と民家が一体となった一枚の絵のようで、四季の自然とともに一見の価値があるものです。
食の楽しみも、富山観光のお楽しみです。ぶり大根、海鮮丼、とろろ昆布おにぎりなどのご当地グルメがあります。
また、良質な水と米がある富山県は多くの酒蔵があり、新酒の飲み比べなどのイベントがよく開催されていて、日本酒の好きの人にとっては、それだけで富山県に訪れる価値があるでしょう。
実際に、富山では外国人宿泊が倍増しています。
北陸新幹線開業前の2014年には14万6576人だったのに対し、開業後の2018年には外国人宿泊者数は29万9721人(富山県調べ)となっています。
そして、外国人旅行者は旅館より使い慣れたホテルを選びがちです。
これまで、富山駅は南北が自由に行き来できない状態でした。南北自由通路もなく、路面電車も南北で分かれていました。
しかし、富山市が進めてきた南北接続事業により、2020年3月21日に路面電車の接続、駅の南口と北口をつなぐ幅38メートルの歩行者用通路が完成します。
これにより、乗り換えなしで駅の南北を移動でき、買い物や観光面の利便性も高まります。
新幹線や在来線、バス、路面電車が集まる「交通結節機能」が強化され、公共交通を軸にしたコンパクトなまちづくりが実現します。
富山駅の南北一体化により、人の流れが変化し、中心市街地の活性化が期待されます。